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前おき

2023年3月25日夕方パソコンで作業しているときに急に胸が痛くなったので横になって休んでいたのですが
痛みは一向に治まらずそれどころか脂汗まで出てくる始末。
救急車を呼ぶことには抵抗が有ったけど痛みが心臓の近くでもあり不安を覚えたので呼んでもらう事に。
我家から消防署までは直線で400m、電話をかけてから1分もかからず迎えに来てくれましたが、・・・・


サスペンスドラマのあらすじ風に書くと

ハンシンコウソク(阪神高速)でパトカー乗せられ警察へ。
直ぐに取り調べられ罪名が確定したので独房に移動。
鎖に繋がれ身動き取れず。
そしてそのまま収監されました。

冗談はさておき、事実は

シンキンコウソク(信金高速?)で救急車に乗って病院へ。
確かに救急車は渋滞に関係なく高速だけど、この時はまだ心筋梗塞シンキンコウソクになったなんて夢にも思っていませんで
した。
救急車の隊員の方があちこち電話して受け入れてくれる病院を探してくれたのですが、運悪く土曜の夕方のため
心臓外科医が不在とかコロナ禍で集中治療室が空いていないとか、中々見つからなかったようです。
結果、市内の病院は全てダメで、受け入れて頂ける病院は隣の市とはなりましたが、見つかって良かったです。
隊員の方は既に心筋梗塞を疑っていたようです。大変お世話になりました。

病院に着くと既に検査や手術の準備が出来ていて、救急車から病院のベッドに移され集中治療室(ICU)へ。
診察の結果、病名は直ぐに心筋梗塞と確定し、そのまま手術に入ります。
方法は、腕の血管から心筋に繋がる冠動*1にカテーテルを挿入して血栓を除去し、そこにステント(金属ででき
た網状の管)を挿入、医師が進行状況を逐一説明しながらの施術でした。

その後 病室に移動。
部屋には備え付けのTVや冷蔵庫,金庫はもちろん洗面台まである個室で快適そうですが、身体には心電図や
血中酸素濃度検出等のセンサーに繋がった数本のリード線、更に酸素マスク、点滴、排尿用などのチューブに
繋がれた状態で、数日間はベッドから一歩も動けません。
術後は酸素吸入していても血中酸素濃度(SpO2)が中々90%を超えずベッドで少し動こうとしただけで息切れ。
SpO2が95%を超えると少しづつ酸素の圧力を下げてゆき、酸素吸入を止めたのは術後10日も経ってからでした。
また術後は血圧が低くなり 上は80~90 下は50~60に低下したのですが、これは退院後も続いています。
原因は血液をサラサラにする薬で血液の粘性が低下したことと血流が減少したことによるものでしょうか。
体調が戻るにしたがって1本づつチューブが外され、最後は数本のリード線だけになりましたが、すべて外れた
のは退院の日の朝でした。
これで無事にこの世に生還できましたが、心筋梗塞によって壊死してしまった心筋細胞は再生しないらしいの
で、残った細胞を大事にして残る人生を付き合って行くしかなさそうです。


と、思ったら

残念ながらこれで幕引きとはならず、心筋梗塞によって心機能が低下したために不整脈が表面化して心不全を
起こす惧れが出てきたので、その手術の為に再入院となりました。
手術はカテーテルアブレーションと言う方*2で、手術は全身麻酔下で3時間程、気が付いた時には病室のベッド
に戻っていて、4/30に退院できました。
やっとこれですべて終了しましたが、今後しばらくは手術の効果を確認する為に病院へ通うことになります。
ゴールデンウィークが終わるまではインスタグラムも休み、ゆっくり休養して体力の回復に努めます。
家族や関係者の方々には大変お世話になりました。


余談ですが

心筋梗塞は発症後1時間以内の死亡率が30%とか。
受け入れ病院を見つけるまで2時間かかったら死亡率何%だろう?
 (入院後の死亡率は10%程度になるらしい)
でも、言い方を変えれば
発症後1時間以内に病院へ行ければ60%近くの人は死なずに済むと言う事
まずは生存者グループに残ったことを喜ぶべきか。
この病気は治療開始の一刻一秒の遅れが生死を分けるので『躊躇せず救急車を呼びなさい』と言われました。


最後に

本件に関し一切のお見舞い等のお気遣いは不要です。
どうしてもと仰る方はそれを福祉施設にでも寄付してください。
私には『大変でしたね』『お大事に』『良かったですね』等の一言で十分です。
そして今までのように気楽に気軽にお付き合い頂けることを願っています。

*1 冠動脈とは心臓の筋肉に酸素や栄養を送っている2本の血管の事で、今回はその内の一本が血栓で詰まっていました。
*2 太ももの付け根から血管を通じてカテーテルを心臓に挿入し異常部分を焼灼する方法。
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