旅行は早い時でも2ヶ月位前にならないと計画しない我が家の事、なかなか宿が取れず延び延びになっていた高山祭り見物も、今回はバスツアーに参加する事でやっと実現した。
津田沼を8時10分に出発したバスは中央高速道に乗り、八王子を過ぎて暫くは左右に続く満開の桜並木を眺めながらのドライブ。
八ヶ岳パーキングエリアには午前11時に到着。
駐車場からは満開の桜と残雪の山並みが見える。
八ヶ岳PAからの眺め |
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途中、バスの中でツアー会社手配の弁当昼食を食べ、12時半に信州飯田のせきじま水引美術館へ到着。バスツアー恒例のお土産休憩だ。
玄関ではすべて水引だけで作った巨大な竜がお出迎え。
私の趣味には合わないが一見の価値はあるね。お土産コーナーは素通りして奥の水引美術館へ直行。
個人的な好みの問題は別にして、水引で造られた孔雀やら雛人形やら花々そして鎧兜迄が並び、作品としては大変立派でも有るし日本の伝統工芸技術のレベルの高さをも示していて興味深かった。
お土産休憩では有ったがそれなりに有意義でも有ったな。
水引美術館全景
次に寄ったのは、木曾木工『木地師の里』のろくろ工房。簡単なろくろのデモは有るものの完全なお土産スポットで、特に見るものは無い。
しかし、通りに面した家々はどこも木工関係の店か作業所でさすが木曽路であると変な所で感激する。
木曾 木地師の里br |
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そこから南木曾(なぎそ)妻籠(つまご)を経て下呂温泉のホテルについたのは午後4時過ぎ。山の上にあるホテル・くさかべアルメリア。
大きなホテルだけど内容は団体さん向けでどこかザワザワとして落ち着かない。
まだ明るいと言うのに午後5時半に高山へ向けて出発するからすぐに夕食を食べてくれと言う。
『こんな早く夕飯なんて食べられるか』などとぶつぶつ言いながらも皆さん結構食べられるもんだね。
バイキングなので蟹を何皿も持ってくる人、ご飯少々にイクラを山盛りにしたイクラ丼を持ってくる人。
胃袋の許容量には驚きである。かく言う私は食にはトンと興味が無い。寿司3巻とイクラ丼少々、後は味噌汁のみ。
『そんな少しでよく体が持つね~』と言われても、『胃袋の性能が違うわい』と内心でつぶやいているものの実は少し損した気分でもある。
ホテルを出発して2分、飛騨川に架かる下呂大橋に差し掛かると、川原に造った露天風呂に一糸まとわぬ姿の男達が10人ほど。
周囲をホテル群に囲まれた温泉街のど真ん中、観光バスが通る橋のすぐ下の囲いも無い露天風呂で、幾ら知り合いが居ないとは言え良くやるよ~。
女性は水着着用との事らしいが幾ら水着きたって裸の男たちの中へ入れるだろうか? 田島陽子さんが知ったら『男女の性別で差別するな!』と叫ぶかな。ガイドブックを見たら『噴泉池』として温泉マークがついていた。
窓の外が徐々に薄暗くなってきた頃高山の町に到着。道路の渋滞も心配したほどではなかった。高山では春慶会館の駐車場にバスを止めて後は徒歩で祭り見物へ。
かじ橋交差点付近は、まだ山車も出ていないのに道路は人・人・人。
進むも引くも侭ならない。どうにもならないから裏道に入って古い街並みを抜けてイカダ橋を渡り本町通りへ。
イカダ橋から夜桜と中橋を望む
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祭りの見物客
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本町通りも混雑しているが、いかだ橋交差点付近はまだ何とか歩けるので、ここで山車の来るのを待つことにする。
待つ事20分、やっと遠くに山車につけられた提灯の明かりが見えたが停止したままでなかなか動く気配がない。
『今、かじ橋交差点で獅子舞をしています。それが終わり次第進行してきます』と町内放送。観光客にイライラさせない配慮らしい。それからまた20分、やっと近くに来た山車が目の前で停止する。
後続の山車も次々に停止。付近の店の方に聞いた所、今年の祭りの総代が目の前の家なので敬意を払ってすべての山車が門前に停止するのだと言う。
その上、夜の祭りでは演じないと聞いていたカラクリも披露。
なんと言う幸運。12台の山車を最高の席でゆっくりと鑑賞した。
その中から幾つかを写真で紹介する。