上高地・黒部の紅葉


1999-10/21~1999-10/23

1999-10/21

上高地から黒部・立山へのアルペンルートに抜ける関係上自家用車は邪魔になるので、旅行会社主催のバスツアーに参加した。
朝7時に西船橋に集合してバスに乗り中央道を上高地までひた走る。上高地へは大型バスや自家用車の乗り入れが禁止なので観光バスとしてはひとまわり小さいバスだ。 上高地でバスを降りて、大正池から、梓川沿いに林の中の小路を鳥の声を聞きながら河童橋までゆっくりと2時間掛けて散策する。現地の方に聞くと、この夏は雨が多かったので今年の紅葉はあまり紅くならずこのまま散ってしまうらしい。 河童橋の手前では鴨の群れが岸近くに沢山集まっていて観光客が写真を撮っていた。

紅葉ならぬ黄葉ではあったが木々の中を散策してまた新たなエネルギーが沸いてきたようだ。
河童橋で待機していたバスに乗り今晩の宿がある白馬八方温泉に向かう。

1999-10/22

朝早く起きて30分ほどのネーチャーウォッチングに参加した。外はようやく明るくなりかけてきた頃か、まだ朝もやがかかっている。 少し肌寒いので身が引き締まる。案内の方が山の名前や草木の名前をいろいろと教えてくれたが、帰ってきた頃はもう全て忘れてしまっていた。 でも新鮮な空気を吸ってれフレッシュできただけで充分。
白馬のホテルからバスに乗って扇沢へ。そこからはトロリーバスに乗って十数分ほどで黒部ダムに着き、徒歩で黒部湖の周辺を散策する。展望台への急な階段を上るが、日頃の運動不足がたたって途中で休憩しないと一気には上りきれない。
何処の団体さんかは知らないが、高さ20cmもある厚底靴を履いた超ミニスカ3人組みがおいらん道中宜しく黒部の展望台に上がって来たのを見たときは驚いたね。 う~ん、なかなかやるなー。

そこから更にケーブルカーで数分かけて黒部平へ。 駅前の少し開けたところで団体旅行恒例の記念写真を撮る。 真っ赤に紅葉した楓は駅の横に一本あるだけであとは黄色か茶色がかっていて感動するほど綺麗ではないが、天候に恵まれた周辺の山々の素晴らしい景観がそれを充分に埋め合わせてくれた。

そこからロープウェイに数分乗ると大観峰に着く。

大観峰からは黒部湖や後立山連峰が一望できる。


更にトロリーバスに10分ほど乗れば室堂に着く。 広々とした高原を散策路に従って歩いていくと、点在する『みくりが池』や『みどりが池』に周囲の山が映りこんですばらしい景色を見せてくれる。 この付近では運がよければ雷鳥が見られると聞いたので、その気になって探したが見つけることは出来なかった。 一周したところには名水が湧き出る泉があったので早速ペットボトルに充填する。

ここから美女平までは高原バスで50分ほどかかる。そこから更にケーブルカーに数分乗り、バスに乗り換えて金沢へ。 今晩の宿泊地は金沢だ。
今晩の夕食はツアー料金に含まれていないが、ホテルで食べるのも能が無いので、金沢の街へ郷土料理を食べに出かける。 しかし、なかなかそんな雰囲気の店が見当たらない。 裏通りを探し回ってやっと郷土料理なる看板を見つけたので、我慢できずに飛び込んだがどうも雰囲気がおかしく店には誰の姿も見えない。 声をかけると物陰の長椅子で寝転んでいたヨボヨボの爺さんがやおら起き上がり『いらっしゃいませ』。 もう後には引けない。とりあえず郷土料理らしきものを頼むが、爺さんの包丁を持つ手を見るとブルブルと震えている。 まだ命は惜しいので急遽追加注文は止めて出来た物だけを適当につまんでほうほうのていで逃げ出した。 今日は大失敗。

1999-10/23

金沢から宇奈月まではバス。そこから黒部峡谷トロッコ電車で60分ほど峡谷沿いに揺られると鐘釣駅に着く。 釣鐘から黒部川に沿って暫く歩いていくと河原に出られる。川原の真中には何の囲いも無い露天風呂が作られていて、既に数人の客が入っていたが、水着も何も着けないで沢山の観光客が訪れる河原で風呂に入るのは大変勇気?が要ることと思うがどうなのか。見ているほうが目のやり場に困るし、そこを避けて写真を撮るのにも苦労した。

帰りはまた黒部峡谷トロッコ電車で宇奈月まで戻る。宇奈月にある黒部川電気記念館には黒部ダムの模型やダムを建設した当時の苦労の記録が展示されていた。 少し休憩の後バスに乗って帰途へ。西船橋に着いたのは午後九時を回っていた。

inserted by FC2 system