エジプトの世界遺産


2006-06/19~21 2006-06/26~28


2006-06/26(月)イスタンブール(トルコ)~カイロ(エジプト)

6月21日にエジプトからトルコへ渡り、トルコの世界遺産めぐりをして再びエジプトに戻った。 上空から見るカイロ市街は茶色一色で改めにて砂漠の国だと実感する。
今晩はナイル川に面したホテルMARROTT。 泊まった部屋は偶々一室だけ空いていたEXECTIVE LEVELとかで宿泊カードが無いとエレベーターもその階に泊まらないし階にはガードマンも配置されている。 何だかセレブになった気分で有る。 テラス付きの部屋からはナイル川が一望でき、次第に夕靄に包まれ観光船の照明がチラホラ灯りだすのを眺めていると旅の疲れも忘れそうである。 

カイロ市街
ナイルの夜景(ホテルの部屋から)


2006-06/27(火)サッカラとメンフィス観光 そして帰国の途へ

カイロの街は朝もやに包まれホテルの窓から見えるナイル河畔も靄の中にかすむ。
今日の予定はサッカラとメンフィス。 サッカラに向かう道の左右には沢山の椰子の木が見えるが、東南アジアで多く見られる椰子と違ってエジプトに有るのは沢山の小さい実が成るナツメヤシである。


朝日が昇っても靄は晴れない
ナツメヤシ
ナツメヤシ

サッカラの古墳群はエジプトで最も広大で、かつ第一王朝からペルシャ時代に至る主要な王朝の遺跡を全て含んでいる最重要遺跡である。
遺跡の中心にあるのがジュセル王の階段ピラミッドでその内部からは蟻の巣のようにピラミッドの外まで地下道が伸びているが、崩落の危険性があり現在は立ち入り禁止になっている。
ウナス王のピラミッドは紀元前2千年の頃既に廃墟と化していたというが、石壁に刻まれたピラミッドテキストの大部分が残されていた事は興味深い。

ジュセル王のピラミッド(第3王朝)
ウナス王のピラミッド(第5王朝)
パトロールの警官もラクダで
ピラミッドの地下へ
遠方にも沢山のピラミッドが見える
発掘中の遺跡

サッカラから車で30分ほどのところにあるメンフィスは上下エジプトを統一したメネス王が建設した古の首都である。 とは言っても現在残っている遺跡は殆どない。 メンフィス遺跡から発掘されたプタハの神殿跡の調査から沢山のラムセス二世巨像が建っていたらしいが現在残っているのは2体のみでその内の一体を現地で見ることが出来る。 もう一体はカイロ駅前に置かれていたが、排気ガスで傷みが進んだため大エジプト博物館に移転したと帰国後に知った(本年8月25日に移転)。
ラムセス二世像から数十m程の所にあるスフィンクスはアメンホテプ二世の使者と言われ、アラバスターの一枚岩を彫って造られた高さ4.5m長さ8mの像である。

ラムセス二世像
アラバスター製スフィンクス
これもラムセス二世像
土産物売りの屋台群

カイロの街には50mおきに警察官が立っていると言っても過言でないほど警察官の姿が目に付く。 テロ対策など治安上の理由も有るが貧困層の多いエジプトでは失業対策でもあるらしい。 広大なカイロの墓地に住み着いたホームレスも100万人近く居るとか、墓の掃除などして報酬を貰って生活しているらしい。

至る所に警察官の姿が

警察官(銃を持っているのに只今お昼寝中?)

午後はカイロのハン・ハリーリ・バザールへ。
トルコのグランド・バザールは屋根付きであるが、カイロは年間降雨量が30ミリ以下と滅多に雨が降らないので屋根はない。 狭い通路が縦横に広がりさながら迷路のよう。 道の両側には間口が一間ほどの店が軒を連ねていて冷やかしながらのウィンドウショッピングも楽しい。






名物「シャワルマ」
頭はパンを運ぶ為に有り
バザール入り口の賑わい

予定した全ての行程が終了。 帰路に乗るエジプト航空MS-964便はカイロ発18:50。 暫しの間空港待合室で名残を惜しむ。

カイロ空港
2006-06/28(水)成田着 帰国

13時成田着。 空港には息子の迎えがあり大きな荷物を抱えてウロウロする事もなく帰宅。
出発から帰国まで特に大きな問題もなく中東の世界遺産を巡る旅も無事終了した。

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